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パステルアートで癒されるわたし。

私の父は行年84歳、6年のがん闘病、最後は間質性肺炎で3月23日に天国に旅立ちました。昨年よりヘルニアも併発し、入退院を繰り返していました。今年に入ってからは、もしもの場合に備えて、私もパステルアートのレッスンを控え準備をしていました。とうとう3月、その日がやってきました。コロナ感染予防のため、1月下旬に入院してから父は家族とは面会ができなかったのですが、危篤状態になり亡くなるまでの4日間、なんとか個室で会うことができました。病室に泊まりながら父の背中を一晩中摩りました。最期は家族全員で父を看取ることができました。父は亡くなる直前までお話をしてくれました。

 

ありがとう、お父さん。

 

いまは感謝の気持ちでいっぱいです。

この2週間、残された母のフォローをしつつ、しばらく実家で諸手続きに奔走していました。いやはや。悲しみに暮れる暇もなくやることが多くてビックリです。自宅に戻ったいまもあちらこちらへと連絡をとっています。

 

そして本日は久々にパステルを描きました。心身ともに疲れていましたが、描いていると心がふっと軽くなりました。ごちゃごちゃとした思考もどこかに吹き飛び、いつもの私に戻ることができました。普段、パステルで人を喜ばせたい、お役に立ちたいと願っていましたが、今日は私がみなさんから元気をたくさんいただきました。パステルには、創作には、心を癒す力があるのだと確信しました。でも、それでもですね、それは一時です。レッスン後、どっと疲れがでました。深い悲しみにはやはり時が必要だということも身に沁みました。「無理することはないですよ」と親しい人たちから声をかけていただきました。私も無理をしないようにしようと思います。無理に笑ったりもしません。満たされていない、元気のないままでは、だれかを笑顔にすることはできないのですから、まずは自分を癒そうと思います。少し、休みます。そしてまた絵を描きます。創作は私の生きがいですから。

 

令和3年、3月。新しいステージの始まりです。